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会社員が、本をお届けする活動・tsugubooksをやってみたキロク。東京での間借り本屋活動や、全国の本を追っかける本屋旅のことを。少しずつ整えていきます。

2018/6/17(日) 東北記録映画三部作の上映会を開催します・後編(@清澄白河 gift_lab GARAGE)

2018/6/17(日)に、東北記録映画三部作の上映会を開催します。

今回は、『なみのこえ新地町』『うたうひと』、です。

 

<東北記録映画三部作上映会 #2>

15:40 開場・受付開始
16:00 開始、はじめのごあいさつ
16:15 『なみのこえ 新地町』上映開始(103分)
   休憩 – 約20分 –
19:05 『うたうひと』上映開始(120分)
21:00頃 終わりのごあいさつ

 

詳細や予約方法は、gift_lab GARAGEさんのページを参照ください。

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東北記録映画三部作は、2011年3月11日の津波被害を受けた三陸沿岸部に暮らす人々の「対話」を撮り続けたドキュメンタリー映像です。

 

震災から約一年後、福島県新地町で撮影された 『なみのこえ 新地町』に出てくるのは、親しい人々が震災について「対話」をするシーンのみ。津波や地震の揺れなど、当時の映像は映し出されません。
それなのに、いやそれだからこそ、誰かの体験や気持ちが自分の中に入ってくるように感じました。

 

東日本大地震とは、何か。それは、ひとことでくくれない、くくりたくない、もの、であるはず。

スクリーン越しの、誰かがおすそわけしてくださる、そのひと個人の語りに耳を傾ける時間です。

酒井・濱口両監督による、新しい「語る」「聴く」体験をお届けします。


そして、上映会最後は、東北地方伝承の民話語りとそれに耳を傾ける小野和子さんの様子を撮った、『うたうひと』。
直接的には震災の話ではありませんが、しっかりとつながっていて、三部作である意味が、わかります。
ぜひ、続けてご覧ください。

 

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2018年3月21日に、#1(『なみのおと』 『なみのこえ 気仙沼』)を上映してから、当方の都合により日にちが空いてしまっておりました。
お待ちいただいていた方、誠に申し訳ありません。

 

前回来てくださった方も、今回初めましてな方も、良い時間をご一緒できましたら、幸いです。

 

当日は、映画のパンフレットや関連本も販売いたします。
試し読みもできますので、ぜひお手にとってみてください。

 

清澄白河で、お待ちしています。

 

====販売予定の本をご紹介====

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左は、東北記録映画三部作の監督・濱口竜介さんの著作『カメラの前で演じることー映画「ハッピーアワー」テキスト集成』(左右社)。
右は、映画のパンフレット。

ここに、被災の風景はほとんど現れない。あるのはただ、語ること、そして聞くことだ。今、もっとも忘れてはならないひとつの態度を、この三部作は語りかけようとしている。 (パンフレットより)

 

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こちら4冊は、せんだいメディアテーク発行(発売 赤々舎)の、『ミルフイユ』。
左から、『04 今日のつくり方』『05 技と術』『06 わからないことにかかわれなくなってきた。』『07 想起の方則』。
04だけ古本です(現在版元在庫無・重版未定)。

「語り、聞く」ということが成立するには、語り手に普段とは違うもうひとつの人格を求めるところがあるように思うのですが、聞く方も同じだと思うんですね。

語る方が一の力をお出しになったら、聞く方が三ぐらい出して、もうひとつの自分をそこでつくり出していかなくちゃならないように思います。”
“門の中に入るということは、そこで門をくぐったときに、自分を変えなくてはならないんですよ。”
『ミルフイユ04 今日のつくり方』小野和子さん

 

津波や原発事故によって被災した人びとが最も痛切に感じているのは、家屋や故郷とともにあったはずの自分の過去、家族や友人たちとともにあり得たはずの自分の未来が、根こそぎ奪い去られたという思いであろう。震災で寸断された自分の過去と未来を回復するには、桑山医師が指摘するように、 もう一度自分の「物語り」を語り直すほかはない。

自己物語りは他者の物語りと交錯し、絡み合い、ときに対立し、相互に規定し合いながら、一つの「歴史」を形づくる。逆に言えば、他者の物語りが失われるとき、自己物語りもまたその一部を失い、危機に陥るのである。
『ミルフイユ07 想起の方則』野家啓一さん)

 

 

参考:前回の案内ページ 

www.tsugubooks.com