tsugubooks

会社員が、本をお届けする活動・tsugubooksをやってみたキロク。東京での間借り本屋活動や、全国の本を追っかける本屋旅のことを。少しずつ整えていきます。

つながり方、つくりたい場所

tsugubooksの活動をはじめたころ、よく「本と本、人と本、人と人とをつなげたい」というようなことを話していたので、
「tsugubooksは、本のことをネタに人とつながる場所をつくりたいということですか?とにかく人とつながる、仲良しなコミュニティをつくりたい、ということ??」と訊かれることが何度かあった。

勢いにまかせて、↓このブログを書いた。

 

この時の気持ちは、変わっていない。
変わっていないのだけれど、どうやったらそんな場所が作れるのか、まだ答えは出ていない。じたばたもがいているところ。

 

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『IN/SECTS』の6.5号の特集「いいお店のつくり方」を好ましく思っている。
卸していただき、販売もしている。


12月発売の9号の特集が「いいお店のつくり方2」だと知って、心待ちにしていた。

 

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金本武士さんという方のことば。

 

ぼくにとって「いい店」とは、「嫌な思いをしない店」のことです。

(略)

「嫌な思いをしない店」とは、「他者への想像力を忘れない店」のような気がします。

身内や関係者になりたいんじゃない。他人同士、いいお付き合いがしたいのです。

 

うわぁーー同じ感覚のひとがいる…わかってくれるひとがいる…とギュっとなった。

 

「店主と仲良くなってお店に行く度に話して」「店員さんに常連と認識されて身内感出されて」嬉しい
というひとはたくさんいて、それはそれで理解できるし、全く否定しない。

 

ただ、自分はというと、身内になりたいわけじゃない。

特に本屋さんや本のイベントにおいて、複数のお客さんがいる前で、自分がそういう扱いをされたら、少し苦しい。
誰かの身内になるということは、誰かが排他的にされるという可能性を十分に孕んでいる。

 

fuzkue、ひとやすみ書店、mychairbooks、H.A.B…通ってしまうのは、本を探しているとき/読んでいるときに、しっかりとその時間や態度を尊重してもらえていると感じられるからだ。とても居心地が良い。
本が大事で、本を探して/読んでいる人のことを優先に考えてくれる。(ここでいう優先は、サービスがいいとかそういうことではない。話しかけずに放っておくとか、入荷した本のことを教えてくれるとか、本に関する態度の問題というか。)


知らないひとが見たらよそよそしいかもしれないけれど、そういうコミュニケーションが好きなのだ。
決してコミュニケーション(おしゃべり)が嫌いなわけではなくて…むしろその場所で、本を買う/読むという行為を通して最大のコミュニケーションをしてると思っている。おしゃべりはなくても、通じ合っていると思うことがある。


「本を通じておしゃべり」したいときもあって、それは自分にとっての読書会や、一部の本のイベントだ。そういうときに話に来てくださるのは、とても嬉しい。
本を選ぶ人が優先なときと、本を通じてお話したいとき。少し態度が変わるかもしれない。

 

“いいお店の“いい”ってなんだろう?”で始まるのが、『IN/SECTS』の「いいお店のつくり方」特集の良いところ。前回のも今回のも良い。良い。
ひとによっていろんな“いい”があって、それを読むことができる。

 

“いい”はひとによって違うから、それだけお店もたくさんあると良い。

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先日、間借り本屋仲間のひとりと、大好きなお店で偶然に出会った。
彼女なら、この距離感もわかってくれるかも、と思った。

 

 

ひとりが好きだけれど、家でひとりでいるよりも、“ひとり”が好きな人が集まる場所が良いときもある。みんなの中のひとり、が良いときもある。
今日はまさにそんな日だった。

 

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万人にウケる場所はつくれないし、わたしがつくる必要はない。

 

同じような、本がある場所を、ただそれだけを求めてくる人が、安心していられる場所をつくりたいなぁとあらためて思った。